お金とは何か。贈り物とはなにか。

  • 2011/10/19
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昔の自分から学べることはないか
私は生まれも育ちも北海道だ。

小学校の時、家から徒歩20分くらいのところにコンビニらしき商店があり、近くには川が流れていて、橋の下は秘密基地だった。夏はギンギンに暑いが、北海道の暑さが、他の地域に比べてどれほど心地よい物なのかというのは当時しるよしもなかった。

冬には雪が積もり、積雪の多いときは毎日雪かき作業をしなければ生活は出来なくなる。冬に傘を持ち歩く人も少ない。雪が重たい上に、降り積もるからだ。傘なんてもってられない。家に入るときは頭に雪がこんもり積もっているのが普通の生活だった。そんなちょっとした田舎の地域だ。

学校は3クラスで1クラス大体25人くらいだったと記憶している。ある日、どうしても何らかの手段で気持ちを伝えたいと思った日があった。もちろん子供だからお金なんて無い。

そんな当時を振り返り、今一度お金について考えて見る事にした。
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気持ちの贈り物


私が長い事片思いだった子が、突如として小学校4年で引越しする事になり、クラスからいなくなってしまった。当たり前のように6年まではいられると思っていたので、それはひどくショックなことだった。

もしも、今だったら、私は何かを買ってプレゼントするんじゃないだろうか。お金があるっていうのはそう言う事なのかなと考える。

ところが当時、私はお金など持っていない。
今の小学校4年くらいなら、もしかしたらちょっとした買い物も出来るかもしれない。しかし、当時の私はお小遣いと言うものはなくて、プレゼントなど出来なかったのだ。

そこで私が色々と考えに考え抜いた末、たどり着いたのがラブレターだった。
おそらく人生初のラブレターだろう。ただ、それを渡したところで、彼女はいなくなってしまうのだから、どっちにしても悲しい現実には変わりない話だった。

しかし、書き初めて見るとこれがとてつもなく難易度が高い。
当時はまわりでも付き合っている連中もいないし、好きだからといっても何かしようという文化もない。小学5年あたりからようやく付き合うというよりは交換日記で恋を育む奴がいるくらいで、キスなんていうものもない。

だからこのラブレターも、恋文とは少し違うものに思えた。
手紙
結局、親に買ってもらった便箋6枚全て色々と書いたが、それが完成する事は無かった。彼女がいなくなる当日になってもラブレターは完成しなかったのだ。

そのまま何も言えず、終わるんだなと覚悟もしていた。日は流れ、最後に学校で彼女へのメッセージノートをクラスで作る事になった。これは私に訪れた最後のチャンスだと確信した。しかし、メッセージノートに愛の告白?そんな恥ずかしい事が出来るわけがない。もし書いたとしても、他の奴らに笑われるだけだ。

よくみると、そのノートは、「自己紹介ノート」だった。メッセージ欄、趣味、好きなもの、連絡先といったデフォルトのテンプレートを埋めるノートだ。そして一枚一枚が穴のついた紙になっており、それをまとめて最後にバインダーにクリップする事で完成する。それぞれが書いたメッセージの用紙は、直接その子に手渡しするため、他の人にはばれない。

これは授業中に先生が提案してくれたもので、書くための制限時間があった。15分だ。
しかし私はこのメッセージにすらなにも書くことが出来なかった。私に出来た最後の抵抗。それは「好きなもの」というテンプレートに、彼女の名前を書くことだった。顔を真っ赤にしながら彼女にその紙切れを渡したが、メッセージはそこで見られることなく終わった。

他の人達はそれぞれメッセージ欄びっちりに想いを書いていたが、私は「好きなもの」に名前を書くだけという至極シンプル極まりないものだった。後悔した事もあったがそれはそれで良しとしようと思った。

数日後、彼女から自宅にハガキが届いた。
それは別に彼女が私の事を好きだったとかそんな内容ではなくて、単に凄くうれしかった、ありがとうという内容だった。他の友達にさりげなく話を聞いたが男子でハガキをもらったのは私だけだったので、当時死ぬほどうれしかったのを今でも鮮明に覚えている。

今では考えられないが、携帯電話も、ましてポケベルすらなかった時代だ。
同じ空間から離れ離れになると言う事は、それはもう殆ど連絡を取る事はなくなり、最後を意味している。年賀状が唯一の繋がりみたいなものだ。

ハガキでの連絡は2~3通で終わり、彼女と連絡を取るすべは無くなった。もちろん電話を使えば良いのだろうが、別に付き合っているわけでもなく、向こうも私を好きだと言っているわけでもないので、そんな事は出来なかった。実質、お別れというやつだ。私の初恋はここで完全に終了する事となった。

しかし、気持ちは伝える事ができたし、相手にも喜んでもらえた。
もしも、当時お金を持っていたら何かを単に買って、それを渡して満足してしまったのではないだろうか。無いなら無いなりに考え、結局は想いを伝える意外の方法が無かったからこそ、きちんと伝えることが出来たのではないかなと思う。

気持ちを伝えるのに、お金など必要ないんだと思えた。

お金という贈り物


小学3年の時、正月にもらったお年玉のうち1000円だけを抜き取り、習字を書くための半紙に包みしまっておいた。それをその年の母の日にプレゼントした。

おそらく記憶の中では、それが最初に自分で考えて親にプレゼントしたものだったと記憶している。それ以前の記憶があまりない。

しかし、何故お金をそのままプレゼントしたのだろうか。
当時を振り返ると、私は母親が喜ぶものを知らなかった。つまり、何を買ってプレゼントすれば喜ぶのかが分からなかったので、その1000円を使って自分の好きな物を買って欲しい。それが心から思った事だった。

母はその時、泣いて喜んだのを覚えている。普段からアホみたいなガキだったというのもあるだろうけど。

先日実家に帰ったときの事だった。母の化粧品箱に、1枚の封筒が入っていた。
その封筒は、ボロボロの半紙で、中には1000円が入ってた。なんと私が23年前に上げたものだ。母はあれから好きなものなど一切買わずにそれをずっととっておいたのだと知った。

今回この記事を書くためのきっかけとなった出来事でもある。

なんで使わないのともちろん聞いた。

母はこう答えた。

「それはお金であってお金ではないんだよ」と。

つまりだ。それはお金の形をしているが、母にとってはれっきとした「物」だったのだ。

極論ではあるが、それを使うと言うことは、その物を売って、別の物を購入するという意味になる。だから母はずっと大事にとっておいたと言う事になる。お金であってお金ではない。そういうものもあるんだなと考えさせられた。

お金とはなにか


フリーランスになってから、世の中はびっくりするくらいのお金持ちがいると言う事がわかるようになった。何故働いているときは気付かなかったのかと思うほどだ。

そう言う人は、意外と細かいところでケチだったりする。しかし、ひとたびどこか食べに行ったり飲みに言ったりすると、多くの人にその懐を振舞う。そこでケチったりは絶対にしないのだ。例えばiPadが本当に必要かどうかで買うかどうか悩んでいても、振舞うときはそんなiPadごときの金額の数倍は出す。

もちろんだが、そう言う人は人望があるし、私も何かあったら助けたいと考えるようになった。その人達は多くの人にお金を使う事で、自分の気持ちを示しているのだ。
また、人を紹介したり物を紹介してくれたりと、その人がもつ人脈を振舞ってくれる。

それはお金を直接もらうよりも嬉しい事であり、決してその見返りにお金を要求される事も無い。お金を振舞うその姿も、紹介してくれたりするその姿も、結果は同じだ。その人の気持ちをありがたいと思う。

色々と考えた挙句、お金とは気持ちでは無いだろうかと考えるようになった。

基本的な部分ではあるが、犯罪は別にして、お金に汚いも綺麗もないと考えている。どのような手段でそれを手に入れたかに綺麗とか汚いという人もいるだろうが私はそうは思わない。

その上で、その使い方に気持ちがこもっている場合と、そうでは無い場合があるかなと感じる。

例えばだが、お金を払っているのだから、これくらいのサービスは当たり前だろうとレストランで店員に叫ぶ人や怒鳴り散らすを見かける。しかし、お金持ちの殆どがそんな事はしない。もし怒ることがあるとすれば、それは自分の不快感ではなくて、自分がおもてなししている人達へのサービスの悪さを指摘する。

そこには、お金を払っているのだからという気持ちは一切無い。だから一緒にいて気持ちがいいのだ。

また、彼等は言う。
今の店員さんが、明日お客になるかもしれ無いんだからねと。そりゃそうだ。人間何処でどう出会うかもわからない。

物を買うと言う事も、それは生産者への気持ちを伝える一つの行為だ。DSのソフトをネットからダウンロードしてただで使うようになったら、そこには気持ちなどなくなる。だから面白くなければ直ぐに削除して、すぐに新しいソフトを探すようになるだろう。

しかし、自分でお金をためて、ようやく買ったソフトだとどうなるだろうか。全く違うものになるんじゃないかなと思う。面白くなければクレームもつけたくなるし、文句もでる。直ぐに捨てたりもしないだろう。

今一度気持ちについて考える


私がもらったもののうち、記憶にのこっているものは、その殆どがお金ではなく手間のかかったものが多い。
一番は誕生日に、数枚の写真を送られてきた事だ。手にもったフリップに手書きでメッセージが書かれていて、それが数枚あわせると初めて完成したメッセージになると言うもの。

最近だと東京訪問時にもらった手紙も嬉しかった。また、娘も小さいころ、絵を書いてくれたのも記憶に新しい。既にとっている新幹線のチケットを無にしてでも会いに来てくれた方の、その行為自体にも感動させられた事もある。

手紙を書いて、それを写メで撮影して添付してくれたこもとあった。普通のメールでは味わうことが出来ない気持ちが凄く嬉しく思った事もある。

つまり、世の中には、お金によって伝わる気持ちもあれば、手間ひまかけてくれたものがお金に匹敵する、もしくは、それ以上の気持ちになるものもある。

お金とは気持ちを表す手段のうちのたった一つであり、それが全てではない。しかし、お金があるとそれをどうしても忘れがちになってしまうのでは無いかと思う。

私は水道も止められて死にかけた事もあるし、お金が無くて食べ物では無い物を食べて生活していた事もある。そんな時に出来るプレゼントなんて、手間ひまをかけて作る他無かったが、それが泣いて喜んでもらえた事もある。

少しだけ振り返って見て欲しい。

例えば今の彼女や奥さんが作ってくれる手料理が、当たり前になってはいないだろうか?
それは、お金と同様に、気持ちであると考えて見ると、あなたの世界は少し変わるのでは無いだろうか。

例えばいまご主人が仕事をする事が当たり前になってい無いだろうか?
働いてお金を稼ぐと言う事は、家に対してどのような気持ちを持っているかを考えると、世界が少し変わってみえるのではないだろうか。

例えばなにかプレゼントしようと思った時、全てお金で解決しようとしていないだろうか?
お金で伝わる気持ちもあれば、何かをする事で伝わる気持ちもある。一つ、手紙でも書いて見てはいかがだろうか。

例えばお店から買い物をするのは、お金を払うのだから当たり前と思っていないだろうか?
あまりにも乱雑にお店が増えすぎた結果、お店があふれ、物が溢れている。だからといって、その人達に対する行為が人として接する事を忘れてはいないだろうか。人生のうち、店員があなたの事を特別に思い、他よりも多くのサービスを受けることが出来ると言うのは多々あるのだ。

例えばお客にお金をもらい、商品やサービスを渡したのだから、それで終わりが当たり前になっていないだろうか?
例えばお店であれば、お客が使う机をビカビカに磨いたり、床を綺麗にしたり。お客がクレームを言わないのが当たり前になると、いろんなところで手を抜いてしまっているのでは無いだろうか。そのお店の商品はそのお店の雰囲気、行き届いたお客への気持ちが上乗せされていると言う事を忘れてはいないだろうか。

例えば子供に何かを直ぐに買い与えたりしていないだろうか?
直ぐに取り壊すことになるかもしれないが、ダンボールで作った家で少しの間遊んだ事が、ずっと記憶に残ることもある。子供は「一緒に作る」という作業その物が、完成した物よりも嬉しい事が多い。

最後に


もしもあなたが、気持ちを伝えたいと思った時に、今握り締めているお金で解決する事もあるし、お金でなければ解決しないものもあるだろうと思います。

しかし、ほんの数分だけ相手の事を考えてみてはいかがだろうか。

お金や物では伝える事が出来無い事も沢山あります。
たった数分考えて見るだけで、今まで見えていたその世界が少しだけ変わって見えるようになるかもしれませんよ。

それでは、また。


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図案屋 お金は自分を表現するモノ?

僕はお金を「価値」を
交換するツールだと考えていました。

今回の記事を読み、お金の使い方で
「私はこれに価値を感じているんですよ」
という表現活動をしているようなものだ・・・
と思いました。

お金ってコミュニケーションのひとつで
お金は、相手がいないと存在できないんですね。

使い方によって
人を温かくもできるし、冷たくもできる
これって、なんだか情報に似てます。

2011/10/20 Thu 06:18| |

サイノメ No title

そういや私も小学生の頃、好きな子に人生初のラブレターを出したなぁ。でも、全然リアクション無かったんですよねぇ。ちゃんと読んでもらえたのかなぁ。

2011/10/20 Thu 06:47| |

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